USA大会を終えた翌日、株式会社ベアーズ実業団チアダンスチーム「Bears Ray」、そして今年度から本格始動した「Bears Ribbon」の選手4名にインタビューを行いました。

今年度最初の大会となった今大会。
世界大会を経験したベアーズレイにとっては"新たな10年"の幕開けとなる一戦。そしてベアーズリボンにとっては、新チームとして初めて挑んだ記念すべき大会でした。

Bears Ray Open編成 Jazz部門 第2位

Bears Ribbon Open編成 Pom部門 第3位

結果だけでは語れない、それぞれが感じた手応えと課題、そして次への決意を伺いました。

「終わった瞬間に笑い合えた」——ベアーズレイが取り戻した自信

昨年の大会では、演技を終えたあとも

「どうだった…?」と不安そうに顔を見合わせることが多かったというベアーズレイ。

しかし今回のUSA大会では、演技を終えると自然と笑顔があふれ、「よし!」「やり切った!」という空気がチーム全体を包みました。

ゆきみ選手は、その変化のきっかけをこう振り返ります。

「練習中、コーチのみゆきさんから『なんでそんなに自信がないの?』と言われたことがあったんです。自分たちでは気付いていなかったけれど、演技にもその自信のなさが出てしまっていたんだと思います。」

その言葉を受け、チーム全員で「よし!これで行こう!」というものができ、自信を持って本番に臨めるまで練習を重ねてきました。

だからこそ、演技後には自然と笑顔が生まれたのでしょう。

ゆきみ選手は、「今回は『よっしゃー!』『良かったね!』ってみんなで喜べました。自信を持って演技できたからこその笑顔だったと思います。」

と話してくれました。

うるか選手は、

「ワールドで受け取ったものを作品に落とし込めた。今までのベアーズレイとは違う演技ができたと思います。」

と話し、さあや選手も、

「ワールドで学んだことを、この作品で挑戦できた。チーム全体がワクワクしながら大会に臨めました。」

と語ります。

惜しくも結果は2位。

しかし選手たちにとっては、「課題が明確になった大会」であり、「次につながる大きな一歩」だったようです。

演技後、笑顔を浮かべるBears Rayの選手たち

ワールド後、最初の大会。その意味

今大会は、ベアーズレイにとって特別な意味を持っていました。

世界大会で5位という悔しい結果を経験し、その経験をどう日本の大会で表現するか。

さあや選手は、

「新たなベアーズレイとしての出発点」

そんな位置付けだったと話します。

さらに今年はチーム結成10年目。未来のベアーズレイがこの1発目でどう変わるのか。

これまで築いてきた伝統を受け継ぎながら、新しいベアーズレイへ進化するための"出発点"でもありました。

「チーム力」に大きな変化があった

技術を磨くだけでは勝てない。

ベアーズレイが今大会に向けて意識してきたのは「チーム力」でした。

さあや選手は、昨シーズンを振り返りながらこう話します。

昨年は代替わりのタイミングで、キャプテン・副キャプテンともに就任1年目。さらに、新卒メンバーの加入や外部チームから新しい仲間を迎えるなど、メンバー構成にも変化がありました。

それぞれが異なる経験や価値観を持って集まったことで、互いの考えが見えづらく、思うように気持ちが噛み合わない時期もあったといいます。

「チアは、チーム全体で何を表現したいのか、どんな想いで演技に向き合っているのか。そういう部分までお互いを理解し、受け止め合わないと、一つの作品としてまとまらない競技なんです。」

練習の中では何度も話し合いの場を設け、お互いの考えや想いを言葉にする時間を大切にしてきたといいます。

もちろん、その過程は決して順調だったわけではありません。

「正直うまくいかないことはありましたし、何度かぶつかることもありました。」

それでも、その衝突から逃げず、一人ひとりが本音を伝え合い、お互いを理解しようと向き合い続けたことで、少しずつチームは一つになっていきました。

「それぞれの思いを知って、お互いを認め合えたことで、今まで分かり合えなかった部分が腑に落ちた瞬間があったんです。そこで『よし、キャプテンについていこう』という気持ちが、みんなの中で自然と生まれたと思います。」

さあや選手は最後に、

「言葉で伝え合うことの大切さを、本当に実感しました。」

と笑顔で話してくれました。

ゆきみ選手も、

「私はチームの温度計だと言われました。自分が前向きでいることがチームにも伝わるので、感情の浮き沈みを出さないよう意識しています。」

と、自身の役割を語ってくれました。

チームとしての一体感は、技術だけではなく、お互いを理解し合う積み重ねによって生まれていることが伝わります。

ベアーズリボン、本格始動。

今大会でもう一つ大きな注目だったのが、ベアーズリボンの本格始動です。

キャプテンや幹部も決まり、「このメンバーで1年間戦う」チームとして新たなスタートを切りました。

キャプテンのあゆみ選手は、「ベアーズリボンってどんなチームなんだろう、とみんなが思っていたはず。

だからこそ、大きなインパクトを与えたいと思っていました。」

その想いを形にするため、新しい技に挑戦したり、難しい技がたくさん入っていたり。

"ベアーズってこんなこともできるんだ"と、そんな印象を与えたいと話します。

結果は3位。

悔しさは残りました。

それでも、「楽しく挑戦できた。あとは完成度とスピード、正確性をもっと高めていきたい。」

と、すでに次の大会へ向けた課題は明確です。

結成からわずか約1か月という短期間で築いたチームワークについては、「この期間でチームとしてしっかり形になったことは、本当にみんなに感謝しています。」

と笑顔を見せました。

Bears Ribbon 森歩美キャプテン
本格始動した Bears Ribbon

良きライバルであり、良き理解者

今年度から、ベアーズレイとベアーズリボンは、それぞれ独立したチームとして活動しています。

しかし、その関係は決してライバルだけではありません。

練習では互いの演技を見せ合い、大会当日も全力で応援し合う。

ゆきみ選手は、「部門は違うけれど、チームは一緒。良きライバルであり、良き理解者です。」

と話します。

ベアーズという一つの組織の中で、お互いが刺激し合いながら高め合う。

そんな新しいチームの形が少しずつ出来上がっています。

目指すのは日本一。そして、その先にある世界へ。

ベアーズレイ、そしてベアーズリボンが目指すのは、日本一。そしてその先にある世界です。

しかし、選手たちが見据えているのは順位だけではありません。

株式会社ベアーズの実業団チアダンスチームとして活動する彼女たちは、日々の活動が会社の支えによって成り立っていることを、誰よりも実感しています。

練習環境を整え、遠征や大会への挑戦を後押ししてくれる会社があるからこそ、世界へ挑戦することができる。

だからこそ、その支えに応えたい——。

そんな想いが、選手たちの言葉から伝わってきました。

さあや選手はこう話します。

「会社の皆様から応援してもらえる、愛されるチームになるっていうのが一番にあります。

そこにはやっぱり結果もついてこそだし、自分たちにできることはまだまだあると感じてます。」

目標は、日本の大会で頂点に立つこと。

その先にUSA Nationalsで世界大会への出場権(Bid)を獲得し、再び世界へ挑戦することです。

一方、今年本格始動したベアーズリボンも、その想いは同じです。

キャプテンのあゆみ選手は、

「今はまだ新しいチームですが、ベアーズレイだけではなく、ベアーズリボンも世界一を目指せるチームになりたい。そのためにも、まずは今年のUSA NationalsでBidを獲得することが目標です。」

と力強く語ります。

ベアーズレイとベアーズリボン。

異なる部門で戦いながらも、「ベアーズ」という一つの名を背負い、会社の期待に応えたいという想いは共通しています。

結果を残すことは、自分たちのためだけではありません。

いつも応援し、支えてくれる会社や社員の皆さんへの恩返しでもある。

その想いを胸に、両チームは次なる舞台へ向かいます。

会社の社員をはじめ、会場にかけつけたたくさんの応援団
Bears RisingのメンバーやOGのみなさん

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